ネコちゃんの症状別お悩み

 

 

同じ症状でも、状況が異なることもあります。

あくまでも、一つの目安としてご参考にしてください。

元気がない

名前を呼んだ時、家族が帰ってきた時の反応がいつもと違ったり、寝ていることが多くなったと感じられた場合、病気が隠れていることがあります。元気がないということは、あらゆる疾患で起こりうることなので、症状が続くようなら一度診察を受けましょう。

※精神面からの症状で一時的なことも考えられます。

食欲がない

食べようとするが食べられないのか、食べる気がないのかによっても考えられる病気が異なります。食欲低下は消化器の疾患だけではなく、あらゆる病気でみられる症状のため、食欲だけで診断することは困難ですが、他の症状がないか注意深く観察してみましょう。

嘔吐する

ネコちゃんは毛づくろいのために体を舐めるため口から毛が入り胃の中で溜まってしまう習性があります。そして、胃の中に溜まってしまった毛玉(ヘアボール)を吐き出す習性もありま。そのため、月に1~2回位ヘアボールを吐いてしまうことは、元気・食欲に問題がなければ正常範囲と考えられます。
しかし、消化器や腎臓・肝臓の異常でも嘔吐しますので、嘔吐が続く・吐く回数が増える・嘔吐と一緒に他の症状が見られましたら受診するようにしましょう。

✽✽考えられる病気✽✽
毛球症、異物の誤飲、胃腸炎、消化管の寄生虫疾患、腎不全による尿毒症など

✽✽受診の際の注意✽✽
嘔吐物を持参して下さい。
また、食べた可能性のあるものがわかるようでしたら、その包装紙や容器をお持ち下さい。

軟便・下痢

便は食べた物や、体調により硬さや色・臭いに変化が生じます。排便の回数や様子をよく観察し、元気・食欲の低下、嘔吐などを異なる場合は早めに受診しましょう。来院時に出来るだけ便を持参してください。

✽✽考えられる病気✽✽
胃腸炎、寄生虫疾患、中毒、膵炎、内臓疾患、自己免疫性疾患など

お尻を気にする

お尻のどの辺りを気にしているのか、痛そうなのかか、痒そうなのか、それとも出血はないか、よく観察してください。来院時には、お尻を気にする様子について気付かれたことをお伝え下さい。

✽✽考えられる病気✽✽
肛門周辺⇒下痢、便秘、肛門のう貯留、肛門のう炎など
尿の出る所⇒膀胱炎、尿石症など
腎部けが、きずなど

トイレのポーズを何度もする

外でトイレの習慣がある場合、頻繁に外に行きたがったり、家のトイレに何度も行くが、便や尿が少ししか出ていないことがあります。早めの受診をお勧めします。

✽✽考えられる病気✽✽
便秘、巨大結腸症、膀胱炎、尿路結石など

水を飲む量が増えた

高齢のネコちゃんでは、慢性腎不全を発症していることが多く、その初期症状として飲水量が増えることがあげられます。
また、のどの渇きは腎臓病以外の病気でも起こりますので早期発見・早期治療のためにもいつもとの違いを感じたら、まずは尿検査をしましょう。

✽✽考えられる病気✽✽
慢性腎不全、糖尿病、甲状腺機能亢進症、副腎皮質機能亢進症、子宮蓄膿症など

目を気にする・目が赤い

目を気にして前肢でこすったり、まぶたを閉じがちな様子がある場合は目の病気のサインです。出来るだけ早く受診してください。
目やにや、涙が多いときは拭き取らずに病院にお越し下さい。診察の時に観察し場合によっては検査に使います。

✽✽考えられる病気✽✽
角膜潰瘍、角膜炎、結膜炎、鼻涙管閉塞、ブドウ膜炎、ドライアイなど

耳が臭う・よごれている

健康な耳には、多くの耳垢や臭いは殆どありません。
耳のよごれと感じているものが、外耳炎など病気のサインのひとつです。耳の臭いやよごれが気になったら診察を受けて下さい。

✽✽考えられる病気✽✽
マラセチア外耳炎、細菌性外耳炎、耳ダニ

口が臭い・よだれが多い

口の中のトラブルは口臭やよだれの多さとして見付けることができます。口臭は加齢性のものではなく、病気によるものです。また、歯周病など口の中のトラブルだけでなく、内臓の病気でも口臭やよだれが多くなることがあります。いつも一緒にいるネコちゃんの臭いが気になったら、ご相談下さい。

✽✽考えられる病気✽✽
歯周病、口内炎、口腔内腫瘍、口腔内異物、慢性腎不全、顔面神経麻痺など
※ネコちゃんでは、ウィルス性疾患による口内炎も考えられます。
外に出たことがある場合は、ウィルス検査を受けましょう。

毛が抜ける・痒がる

抜け毛、痒みが全身で起きているのか、部分的なのか、左右対称に異常があるのかなどその状態によって考えられる病気が違います。また、体の一部を舐める場合、皮ふ病の他に関節の痛みが気になる場合や、心因性のこともあります。


✽✽考えられる病気✽✽
皮膚炎(細菌性・真菌性・寄生虫性・アレルギー性)
関節炎、常同行動など

口を開けて呼吸する

ネコちゃんが口を開けて呼吸をしている場合、重篤な病気の可能性がありますので、出来るだけ早く受診して下さい。

✽✽考えられる病気✽✽
心臓疾患(心筋症など)
呼吸器疾患(気管支炎・肺炎・膿胸・ぜんそく)
外傷・貧血など

頭を振る・傾ける

耳を気にして頭を振ったり、頭を傾けたりすることがあります。これらの行動をよく見かけるようになりましたら、病気のサインです。
また、脳の問題で頭を傾け続けることもあります。このような症状が見られましたら早期に受診しましょう。いつもと違う行動、いつもより多い行動に気付いたらご相談下さい。

 

✽✽考えられる病気✽✽
外耳炎、中耳炎、内耳炎、前庭疾患など

歩き方がおかしい

四肢の先端にケガをしていたり、関節に問題があることもあります。 どの肢のどこに違和感があるかよく観察し受診してください。

✽✽考えられる病気✽✽
外傷、関節炎、脳の疾患、大動脈血栓栓塞症など

触ると嫌がる

いつも触っても平気なのに、急に嫌がる場合、その嫌がる部位には痛みや異常が隠れているかもしれません。
それに気付いてあげるためにも、日頃からボディタッチに心がけ健康のためのボディチェックにも取り組みましょう。ちょっと意識するだけで病気の早期発見・早期治療につながります。

✽✽考えられる病気✽✽
外傷、関節炎、口内炎、外耳炎、腹膜炎など

痩せてきた

何らかの病気により食べることが充分に出来ずに体重が減ってくることもありますが、食べる量は変わらないのに体重減少が見られることもあります。
また、ネコちゃんでは、置き餌や、多頭飼育のため、実際に食べれている量が把握しにくいこともありますので、日頃からよく観察しておくことが大切です。

✽✽考えられる病気✽✽
甲状腺機能亢進症、腫瘍、糖尿病など

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